こんばんは、ティル(@TillRadius)です。
今回はPS2のコントローラー『DUAL SHOCK 2』の分解修理を自分でおこないました。
分解方法や、注意点などをお伝えしたいと思います。
PS2が発売されたのは2000年3月4日。
発売された当時から気がつけば約20年経ちました。
我が家では親子二代で、PSやPS2のゲームをプレイしているのでまだまだ現役です。
今回修理するのはこちら、『DUALSHOCK 2(SCPH-10010)』。
ボクがPS2を購入したときに付属品でついてきたものです。
症状は2つ
- アナログスティック(左)のゴム部分が回転する
- ✗ボタンが強く押し込まないと反応しない
左側のアナログスティックは、言わずもがな移動をつかさどるスティック。
ゴムを使う分グリップ力を必要とするのに、回転してしまうと滑って非常に操作しにくい状態です。
✗ボタンは強めに押し込まないと反応しない状態で、長押しを必要とするレースゲームでは非常に疲れます。
1レース3〜4分強めにボタン押しっぱなしとか辛すぎる!
ボタンの反応の悪さに解決策があるわけじゃないんですけど、たぶん接触不良かなと。
他のボタンに比べボタンの戻りも違うので、中のゴムも交換することにしました。
修理に使ったもの
今までは先端を付け替える精密ドライバーセットを使って修理をしていたんですけど、PS2コントローラーのネジって結構深いところにあるんです。
試しにネジを回そうとやってみたら、ドライバーの軸が太くてとどかなかったんですよね(汗)
なので今回の修理に合わせて、軸の細いベッセルの+ドライバーを購入しました。
PS2のみで動作確認を行う場合は用意しなくても大丈夫です。
分解手順
ネジをはずす
コントローラー内部へアクセスするためにネジを外します。
裏側にある6つのネジを外しましょう。
後カバーを外す
ネジを取り外せたら、今度は後側のカバーを取り外します。
前側のカバーと後側のカバーがガッチリ固定されているわけではなかったので、比較的力を使わずにカパッと開くことができました。
しかしココで取り返しのつかないことが・・・。
L2R2ボタンが引っかかった状態だったので、少しL2R2を押し込むように後側のカバーを外したらLボタン側の土台が折れました。
左右2本づつ、結構細いプラスチックでつながっているんですね〜。
気がついたときには後の祭りでした(笑)
土台が折れているのでブラブラぐらぐらの皮一枚でつながっている状態になっちゃいましたね。
劣化もあったかもしれないけど、も〜ポキっとかんたんに折れました。
コレ折れただけじゃなくて、ちぎれなくてホントよかったです。
分解するときはLRの土台部分を折らないように気をつけましょう!
まぁ折れても修理できたし、動作も特に問題ないのでそこまで気にする必要はないかもしれませんが(汗)
前カバーを外す
続いて前側のカバーと基盤を分離させます。
前側のカバーに固定されている部分は無いので基盤を持ち上げるとそのまま分離できると思います。
ちなみに私は基板側にバイブレーターが固定されているのを確認したので、「このままひっくり返せばいいじゃない!」と思い切ってひっくり返して盛大にパーツをぶちまけました。
コレをやると前側のカバーから大量のボタンが落ちてきて、もともとパーツがどんな感じにのっていたのかわからなくなるので真似をしないように(笑)
アナログスティックの交換
先にアナログスティックの交換を行います。
比較的カンタンに交換できるし、後々取り付けようとして他のボタン類の配置を崩してしまわないように先にやりました。
今回は二友のアナログパッドを購入。
DUAL SHOCK2とDUAL SHOCK3用と書いてあったので、取り付けられるのか若干不安でしたが問題なく取り付けられました。
純正のものは厚みがあって弾力があるけど、こちらはゴムは少し薄めで固め。
アナログスティックを軸から外します。
引き抜くだけでスポッと抜けるけど、ロッカーモジュールをおさえながら引き抜きましょう(基盤とロッカーモジュールに負荷がかからないようにするため)
新しいスティックを取り付けるとロッカーモジュールが隠れてしまうので、この段階でお掃除をしておくといいと思います。
あとは新しいアナログスティックを軸に差し込んで交換完了です。
左側のアナログスティックが回転するので左だけ交換すればよかったけど、スティックの質感を統一するために両方新しいものに交換しました。
✗ボタンの修理
続いてボタンの修理とゴムの交換をしていきます。
ボタンの反応が悪い原因がわからないので、✗ボタンの信号を送るところを見てみます。
エメラルドグリーンのシートの下に透明なシートがついていて、ボタン部分に圧力がかかると反応するようにできているみたいですね。
この構造は子供が持っている電卓で見たことがあったので、詳しいことはわからないけどなんとなくわかりました(笑)
透明なシートの黒丸の部分、他の○□△の黒丸に比べ✗は削れたような跡がついているのがわかります。
おそらくこの部分に接点復活スプレーを使えば反応が戻るだろうと予想。
めんぼうに接点復活スプレーをかけて、やさしく磨き上げました。
ゴムの交換
交換用のゴムを取り付ける前に十字キーやボタン類をキレイに掃除して、前側のカバーを伏せた状態でセットしておきましょう。
ちなみにこの3又のパーツ、どこに取り付けるものなのかわかりますか?
わたしは分解し始めた段階でパーツをぶちまけてしまったので、どこに付いていてものなのかわかりませんでした(笑)
正解はココ、十字キーの上でした。
なんで4又じゃないんだよとか色々言いたいことはありますがココが正解です。
交換用のゴムは『スタート・セレクト』『十字キー』『○✗□△』『LRx2』に分かれていてかぶせ直すだけなので、取り付け方法は省略。
あとは分解したものを逆の手順で戻すのみなので割愛します。
不具合発生
いつもならここでバッチリ修理できていて動作も問題なく大勝利!!なところなんですけど、今回はそうはいきませんでした。
いざPS2にコントローラーをつなぎ、動作確認をしてみたらなんとまともに動かない?!
ほとんどのボタンが反応しないのに別のボタンが反応したりワケガワカラナイヨ!!
けっきょく再度分解して色々試してたどりついたのはここ。
ボタンの下にあったエメラルドグリーンのシートが基盤の裏側でつながっているのを確認。
分解したときにこのフラットケーブル部分がずれてしまって、ボタンの信号がハチャメチャになっていっるようでした(○ボタンを押したのに他のボタンが押したことになったりしていた)
ここのフラットケーブルは2つの爪でとめられていて固定されていないんですよね。
ケーブルをつなぐ部分が曇っていたので、接点復活スプレーをつけためんぼうで磨いておきました。
どうしてもフラットケーブルがずれるなら、テープで止めてもいいかもしれません。
接点がずれないように気をつけながら裏側のカバーをしめて動作確認を行います。
Gamepad Testerで動作確認
今度はPS2ではなくPCで動作確認。
ボタンひとつの確認ならゲーム機につないでやればいいかと思うけど、全体的におかしくなったのでちゃんとやることにしました(笑)
今回はGamepad Testerというウェブサイトを使って動作確認を行います。
アプリやソフトをダウンロードしなくても、PCにコントローラーをつなげばカンタンにウェブ上で動作確認できちゃいます。
ゲームパッドコンバーターはエレコムのJC-PS101USVを使いました。
10年以上使ってるけど未だに壊れないのでオススメです。
診断結果は問題なし!
よかった〜これでもダメだったらどうしようかと思いました(泣)
まとめ
色々ありましたが無事修理できましたー!
正直今回は失敗が多くて修理できずに終わる予感というか、終わる未来が見えました(笑)
いくつかゲームパッドを修理してきましたけど、PS2のコントローラーはやっぱ最近のものと比べて世代の違いがありますね。
自分でパーツを交換すればまだまだ現役!
ボタンの反応も良くなって大満足です。
修理に出したり新しいものを買わなくても、自分でやればコントローラーは蘇りますのでぜひ挑戦してみてくださいね〜!
もちろん自分で分解するときは自己責任で!!